2008年10月25日

インゲンマメとカップヌードル

中国産冷凍インゲンマメで健康被害が出たニュースは非常にセンセーショナルに報じられた。

事件が起きてからほぼ3日間はトップニュースの扱い。
インゲンマメがどこで収穫され、どこで生産されて輸入されたかを詳しく伝えた。
2日目は、日本の株価が歴史上2番目の暴落率を示した日だった。

日本では、世界的な恐慌の現実化より、重要なのはインゲンマメだ。


麻生総理まで「(中国側に)善処を求めなくてはならない」といった発言をするなど、この間は日本の最大関心事となったといっていい。

しかし、「次々と健康被害を訴える」人が出てきたが、ほぼすべてがインゲンマメ製品とは無関係であることが判明。
結局被害者は最初の一人だけで、ジクロルボスが検出されたのは、その時の一つだけだった。


これに対し、カップヌードルから防虫剤成分が検出され健康被害が出たケースは非常に抑制的な報道となっている。

初日からニュースの最後のほうだ。

既に全国で21件の検出事例が確認
されており、どこまで広がるかわからない問題であるにもかかわらずである。

しかもインゲンマメは全面回収だったが、カップヌードルは同じ製造日の製品だけの回収。


これらインゲンマメとカップヌードルの報道姿勢の違いは、
ひとえに中国産から国産からの違いによるものに違いない。

インゲンマメの時はことさら「またも中国産」という言葉が強調され、他の中国産食品の問題とからめて報道された。

しかし、検出されたジクロルボスは日本でも広く販売されているため、日本での混入の可能性もかなり出てきたせいであろう、ニュースが急に下火になった。

中国産なら徹底的にたたき、国産なら平静な報道になる。



食品への異物混入事件は日本でも頻繁に起きている。
ごく最近だけでも・・・

パンなどへの針の混入は札幌で十数回起こるなど全国で起きている。
茨城県では、茶碗蒸しに毒を入れて家族を殺害したとして、孫が逮捕された。
北海道では給食に出されたエゾシカの肉の中から、ライフル弾の破片が見つかった。
東京ではスーパーを脅迫するために、焼き鳥のタレに除草剤を混入させた者が捕まった。

マスコミの報道姿勢は、恣意的に中国産をたたき、優越感にひたっているとしか思えないブザマなものだ。

冷静な分析や全体を見ることもなく、いつも扇情的、情緒的に行われる。

結果として、間違った民意が形成され、大きな経済的損失と、国際的な失笑と軽蔑を受ける”勘違い”を生む。


中国が劣っている面があるのは確かだが、日本に来ている食品が安全な部類に入ることは少し考えればわかること。
国産食品で毎年何人も死んでいるが、中国産では一人として死んでいない。

日本でのサンプリング検査、アメリカでの輸入通関統計、どれをとっても国産が優秀である証拠はない。
むしろ中国産が上である。

この国を”ガラパゴスニッポン島”にした最大の責任はマスコミにある。



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2008年10月22日

昨日の「ぷっすま」

昨日、たまたまテレビを見ていたら、芸能人がうなぎの味の見極めをやっていた。

番組はテレビ朝日の深夜番組
「ぷっすま」


参加者はレギュラーのユースケサンタマリア、草薙剛、
そしてゲストの天野ひろゆき、南明奈の4名。

内容は例によって昔々から行われ続けている、
天然うなぎ当て


4つのうなぎ料理の中から、天然物(江戸川産)一つを当てるというもの。

結果は全員ハズレ!


アッキーナはうなぎを食べるのが初めてということなので、論外だが、他の3名は自信を持って「おいしいから」3番目に出たうなぎを
「天然」と答えた。
自信満々だったといっていい。

正解であった4番目を食べても、確信を深めていた。

この参加者たちは一般の人から比べると舌が肥えていると言ってもいいだろうが結果はこの通り。


いくら料理の出し手が、
「天然は風味が全然違う」
「天然は脂がのっているけどさっぱりしている」
「1尾6000円」
と自信を持って言っても、
いつも結果は養殖のほうがおいしいのだ


それでも、ほとんどの人が、
日本で獲れる天然物が一番おいしい
と信じ続けるこの摩訶不思議。


僕がいくら本で語り、当ブログで何度書いても広まらない(泣)

ガラパゴスニッポン!


島国で独自の進化(と退化)を遂げている。

独自のすぐれた面を持つ一方で、理解不能な固定観念を持つ。

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2008年10月19日

おすすめの本

食品関係のリスクを語った本は、ほとんどが、
非科学的に恐怖を煽ったものか、現場・現状を知らない空論
ばかりを披露するものです。

その中にあって、僕が自信を持っておすすめできる本が出版されました。

これです。↓

誤解だらけの「危ない話」
著者;小島正美(毎日新聞編集委員)
エネルギーフォーラム


著者である小島さんは、長年マスメディアで情報を発信する立場
におられた方ということで、
現在の世間の誤ったリスク認識がなぜ起こったのかということを、メディア側の立場から分析
しています。

特に、本人自身が6年ほど前までは、正義感や勉強不足から、
不安を警鐘する記事が良いものだと信じて、それを書いていたと語っているだけに余計説得力があります。

解説しているリスク項目としては、
食品添加物、遺伝子組換え、BSE,電磁波、中国産食品、水銀、タミフルなど多岐にわたっています。

本ブロクは”うなぎ”ブログなので、それについて書かれていた部分を引用させていただきます。


=====ここから

日本の消費者は中国産ウナギを危ないと思っている。
(中略)例えば、養殖密度を比較してみよう。台湾や中国のウナギの方がはるかにゆったり飼われている。抗菌剤などの検査態勢も台湾、中国の方がはるかに充実している。日本国内でも自発的なサンプル検査はしているが、検査項目は少なく、権威検査が中心のため、検査体制の厳しさでは台湾や中国にかなわない。
なぜ、中国の方がゆったりと飼えるのか。土地代が安いからだ。3.3平方メートルあたりのウナギの数は中国では約12〜15尾と少ない。これに対し、国内では約180〜250尾と10倍も密だ。えさも中国では価格の高いスケトウダラの魚粉を使うのに対し、日本は安いイワシやアジなどの魚粉を使う。
にもかかわらず、蒲焼になると国産は1キロ約5000円なのに対し、中国、台湾産は約2000円と大きな差がある。日本の消費者は品質の良い中国産を安く買えるのに、危ないと錯覚して、あえて価格の高い国産を買っている。これはささいなリスクを過大視する不安行動がもたらす経済的な損失でもある。

=====ここまで


メディア報道の裏側を読み解くうえで、さらには世間のウソの常識にだまされないようにするために、非常に有効な素材を提供してくれる本です。


消費者が「危険」と信じ込んでいる様々な項目を、
「危険ではない」ということを既に前提として書かれているので、
少しレベルの高い本です。

しかし、非常に読みやすく書かれていますので、どなたにもおすすめできます。









posted by うな太郎 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

「自給率を上げよ」はまやかし



僕は、消費者が自主的に、日本の農業を守るため或いは日本の経済のために、日本の自給率を向上させようとすることは良いことと思っている。

ご飯をたくさん食べるようになれば自給率向上につながるが、
そうなれば日本の固有の文化が継承されるし、健康にも良いことになる。

しかし、現在行われている自給率向上の運動は、明らかに
「食糧安全保障のため」といった錯覚の上に成り立っており、それが国家的な危急な目的であるかのように扱われているのが大きな問題だ。

最近なって、このような主張をしているのが僕だけではないのがわかった。

今回のブログの題名は、明治学院大学の神門善久教授の「週刊新潮」(10月9日号)での題名
”「食糧危機」はウソ〜「自給率を上げよ」はまやかし〜

から拝借させてもらった。

神門教授は、他にも日本経済新聞の「経済教室」にも寄稿され、
「食糧自給率向上は的外れ」といった論文を出されている。

僕が今まで目にしてきた学者を含めた専門家と称する人たちが、
こぞって稚拙な論理を展開して危機を煽っている中にあって、神門氏の存在は一筋の光ともいえる。

「少数意見ほど正しい」
「反発の多い意見ほど価値がある」
といったことが多いので、僕一人だけの意見でもそれはそれでいいのだが、やはりこういう人の存在は心強い。

神門氏の記事内容は僕が今まで主張してきたことと非常によく符合するので、詳細はここでは省略する。

象徴的な一文だけをご紹介すると、

『(仮に食糧自給率100%にしても安心できないのは)1993年に日本で体験した大冷害の経験からあきらかである。コメの輸入を原則として禁止していた当時の日本は、この大冷害がもたらしたコメ不足に対して慌ててコメの緊急輸入を発動した。ところが、普段の取引がないためにコメ輸入のノウハウや設備に事欠き、見当違いの品質のコメを海外で買いつけてしまい大量に売れ残ったり、(中略)混乱をきわめた。さらに「苦しいときだけなりふり構わず輸入する日本」として、国際的にも失笑をかってしまった。』

そして日本がめざすべきは、食料自給率の向上ではなく、
『食料の安全確保に向けて、相互に輸入・輸出しあう構造を構築し、農産物貿易の厚みを増すことだ』



何事も「危険でない」と主張するためには、あらゆるすべてのリスクを考え解説しなくてはならないので大変な作業になる。

「危険である」はたった一つの事象を、将来の可能性として解説するだけでいいので簡単だ。


今後は神門氏のように、その大変な作業をやる人が増えてきてほしいものだ。


posted by うな太郎 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

食糧危機報道の現実3



現在、世界のすべての人々に行き渡るだけの食料が生産され、供給されています。

問題は、富の偏在により、食糧不足の国と飽食の国ができていること。

日本はもちろん、良い意味でも悪い意味でも世界有数の”金満国家”で飽食の国。
供給食料の1/3を廃棄している。

世界中のおいしくて高い食品を輸入して食べている。
しかも輸入関税が高く設定され、穀物は世界の相場の数倍のお金を払って買っている。

そんな日本が食糧不足になるというのはどういうことかというと、
それは
世界の約9割以上の人たちが食糧不足で飢えた状態
になるということ。

地球温暖化を食糧不足と結びつける人も多いが、温暖化すればシベリアやアラスカなど今まで耕地に不向きだったところでも農業ができるようになるプラス面を考えれば、
供給が著しく減ることはない。


世界的に人口は増えているが、遺伝子組換え作物をはじめとした農業技術は進歩しているし、まだまだ世界中に耕地になりえる土地はたくさんある。

穀物のエタノール化は、貧しい国に食糧不足を起こす原因ではあるが、この問題は日本は結果的に加害者のほうである。

なぜなら、日本は原油が高くなったことから、それまでの生活レベルを維持するために、本来食料となるべき穀物をエネルギーとして活用するようになった当事者。

結果的に”ぜいたく”な暮らしを維持するために、貧しい国から食料を奪って、貧困や飢餓を助長したことになる。



このような中で、
日本が食料自給率を上げなくては”飢餓国家”となるなどという主張は荒唐無稽
としか思えない。

日本が世界の中で、どれほど金持ちで豊かなのかがわかっていない。

「1999年の7月に空から大王が降りてきて、地球上の大多数の人が死ぬ」と恐怖を煽ったノストラダムスの大予言を彷彿させる。


次回は「日本の食料自給率」に関する新たな話。


posted by うな太郎 at 16:20| Comment(1) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月10日

食糧危機情報の現実2



世界的な食糧危機に警鐘を鳴らし、日本は食料安全保障のために自給率を上げるべき、というのが知識人と呼ばれる人たちの、一般的主張だ。

世論もその通りに動いている。

最近出版されている書籍の中で目立っているのが、丸紅経済研究所所長・柴田明夫氏が書いた
「飢餓国家ニッポン」〜食料自給率40%で生き残れるのか〜

この方は、過去に「食糧争奪」「資源インフレ」など類似の本を出版している。

僕は「食糧争奪」と「飢餓国家ニッポン」を拝読させていただいたが、内容的には非常に似通っており、まさに題名そのものの内容になっている。

結論からいうと、呆れた内容と言わざるを得ません。

「飢餓国家ニッポン」で、何度も繰り返している言葉が、
”転ばぬ先の杖を100mも200mを先につくべき”

この比喩は非常に的確ですが、僕には矛盾としか思えません。

なぜなら、転びそうになるときに、100mも200mも先に杖があっても意味がない。 肝心の時に役に立たない杖にコストをかけるほどムダなことはない。

もしこんなことが許されるなら、では1キロも2キロも先に杖をつくのも許されるのか?

コスト意識が全く感じられない発想
のように思う。

また、食料危機に関して、
「おにぎり1個が300円になる日が来るかもしれない。そうなれば日本にも餓死者が急増する。」

僕の意見は、
「あり得ないことに怯えて、おにぎり1個100円で食べれるものを150円にするべきではない。」

また、同氏は
「今起きているのはパラダイムシフトであり、穀物だけでなくて他の食糧、原油、鉄鉱石、非鉄金属などあらゆるコモディティが上がっていくと予想している」

全く驚きの予想である。

見識を疑わざるを得ない。

前回も書いたが、あらゆる商品にはマーケットメカニズムが働くわけで、それが働かない理由など現在のこれらの商品にはない!

147ドルまで上がった原油相場がここ3か月で88ドルまで下がったが、それがまた元の高値に戻すという理由があるのなら、ぜひ聞きたいものだ。

本の表紙帯に大きく書かれているのが
「食糧輸入が途絶えれば7000万人の食べ物がなくなる!?」

一介のジャーナリストならいざ知らず、地位のある方がこのような「売らんかな」発想としか思えない本を出すことに驚きを感じる。


食糧不足になる恐怖は全く感じないが、誤った情報ばかりが氾濫することに恐怖を覚える。
















posted by うな太郎 at 10:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月07日

食糧危機情報の現実1



世の中に出回っている危険、危機情報の9割はニセ物や誇張だと思って良い。

実は「危険ではない」とは言いにくい。
100%安全という証明などできないからだ。

そして言ったとしても何もメリットがない。
「危険でない」という情報に価値が認められず、興味も持たれない。
しかも受け手からすると、「何も深く考えていないのでは?」と受け取られてしまう。


それに対して、「危険である」は言いやすい。
危険である可能性が0でない限り、どんなに確率が低くても「可能性がある」の一言を入れれば、反論が難しい。

そして「危険である」という情報はそれだけで価値が認められ、注目を浴びる。
受け手からは、「警告してくれてありがたい」という気持ちになる。

しかも「危険でない」と言っている者より深く分析していると思われる。
関連商品を販売している会社や団体からは、重宝がられお呼びがかかる。

このように危険情報を流すのは”言いことずくめ”といっていい。

これが間違いだらけの「危険情報」が氾濫する理由だ。


今回は食糧危機。

特に今年に入ってからは、原油や食糧の高騰を契機に食糧危機が叫ばれている。

しかし、皆さんは以下のことをご存じだろうか。

原油は今年7月11日に1バレル147.27ドル(WTI)の最高値をつけたものが、9月には100ドルを割り込み、10月6日は87.56

小麦は今年6月26日に952.75ドル(シカゴ)だったものが、10月6日には588.00

大豆は今年7月3日に1663.00ドル(シカゴ)だったものが10月6日には922.00

トウモロコシは今年6月27日に765ドル(シカゴ)だったものが10月6日には424.00

つまり原油も穀物もたったここ3か月の間に約40%値を下げたことになる。

値段が高騰するときは連日ニュースで取り上げられ、危機が叫ばれていたにも関わらず、値段が下落して危機が遠のいたときは何も報道されない。

報道されているのは株の下落危機ばかり。

これが報道の実態だ。

もともと、原油資源はまだ豊富にあり、供給に問題はない。
産油国の意図的生産調整や投資資金流入で高騰したもの。

あらゆる商品価格はマーケットメカニズムが働き、高騰と下落を繰り返すもので、今回の高騰にはそのセオリーを覆すだけの理由はもともとなかった。

原油価格が高くなれば、代替え資源が利用されたり、景気が悪くなるなどで、原油の消費が落ち込み供給過剰になる。

穀物価格が上がれば、今まで採算の合わなかった土地や未開地まで農地を広げることとなり供給が増える。


地球上に巨大隕石でも落ちてこない限り、価格が一本調子で上がり続けるなどということはない。


しかし、そのような現状でもなお、食糧危機を唱え、日本の食糧自給率を上げるべきということを主張している人たちも少なくない。

その話は次回に。


posted by うな太郎 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

食品安全委員会のリスク評価



食品安全委員会というのは、内閣府のもとにおかれている食品のリスク評価を行うための機関です。


各省庁からは独立していることから、客観的、公平に行うこととされ、現在日本で食品のリスクを調べるうえで、最も信頼がおけると判断できます。

その食品安全委員会が、最近の食品事件に関し、非常に明確なリスク評価を行っています。

まず、中国で乳児死亡者を出し、日本でも丸大食品の菓子から検出されたメラミン。
食品安全委員会のメラミンのリスク評価

内容は簡単に言うと、最もメラミンが多く検出された
「クリームパンダ」でも体重50kgの成人がそれを毎日17個、一生涯食べても、健康被害が起こらない量だったということ。


次に三笠フーズなどによる事故米のリスク評価。
この事件では、主に農薬のメタミドホスと、カビ毒が問題になっているが、まずメタミドホス。
事故米におけるメタミドホスのリスク評価

要約すると、今までに検出されたメタミドホスの数値から計算すると、一度に(24時間以内)に食べて害が起こる量は、体重50kgの人で2.5kg。(お米17合分)
そして、一生涯毎日食べても害がない値は、体重50kgの人で1日500g。500gは平均的な日本人の消費量の3倍なうえ、事故米だけを食べ続けることは考えられないので、心配はいらない。


ここまでは、非常にわかりやすく明快なレポートで素晴らしいと思います。

しかし、僕にとって、いや日本国民にとって最も興味をもたなくてはならない、カビ毒に関しては急にトーンダウンします。というかリスク評価自体行っていません。
カビ毒、アフラトキシンの概要

実は、アフラトキシンは、食品から検出されてはならない物質とされているため、基準値はありませんでした。
今回の事件を受けて、ようやくどの程度の量を摂取すると健康被害が起こるかを検証することになったといいます。

このことは非常に示唆に富んでいます。

第一に、危険と思われている「化学物質」「農薬」「抗生物質」などはリスク評価がきっちり行われているのに対して、カビ毒のような「自然物」はリスク自体が調べられていない。
しかも化学物質は自然に増えないが、自然物は自然に増殖する。
だから、自然物の毒性にこそ注意を払うべきである。

第二に、日本にとってメラミン問題より事故米問題のほうがはるかに深刻であること。

なぜなら、現状ではメラミンの健康被害が起こる可能性がほとんどなくなったのに対し、まだ消費されていないカビの生えた事故米が通常の食品として存在している可能性が高いからだ。

ここ数日はメラミンの報道のほうが中心になっている。
中国国内はもちろん、ご丁寧にインドネシアや韓国での状況まで詳しく伝えている。

しかし、私たちは中国を批判するのに陶酔している場合ではない。

事故米問題は、食中毒が身近に迫っている可能性がある。
さらには、日本人として特別の郷愁や思い入れがある主食のお米に対してなぜこのような大規模な詐欺事件が長年にわたり放置されていたのか、という問題を明らかにして、解決していかなくてはならない。









posted by うな太郎 at 08:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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