2008年10月07日

食糧危機情報の現実1



世の中に出回っている危険、危機情報の9割はニセ物や誇張だと思って良い。

実は「危険ではない」とは言いにくい。
100%安全という証明などできないからだ。

そして言ったとしても何もメリットがない。
「危険でない」という情報に価値が認められず、興味も持たれない。
しかも受け手からすると、「何も深く考えていないのでは?」と受け取られてしまう。


それに対して、「危険である」は言いやすい。
危険である可能性が0でない限り、どんなに確率が低くても「可能性がある」の一言を入れれば、反論が難しい。

そして「危険である」という情報はそれだけで価値が認められ、注目を浴びる。
受け手からは、「警告してくれてありがたい」という気持ちになる。

しかも「危険でない」と言っている者より深く分析していると思われる。
関連商品を販売している会社や団体からは、重宝がられお呼びがかかる。

このように危険情報を流すのは”言いことずくめ”といっていい。

これが間違いだらけの「危険情報」が氾濫する理由だ。


今回は食糧危機。

特に今年に入ってからは、原油や食糧の高騰を契機に食糧危機が叫ばれている。

しかし、皆さんは以下のことをご存じだろうか。

原油は今年7月11日に1バレル147.27ドル(WTI)の最高値をつけたものが、9月には100ドルを割り込み、10月6日は87.56

小麦は今年6月26日に952.75ドル(シカゴ)だったものが、10月6日には588.00

大豆は今年7月3日に1663.00ドル(シカゴ)だったものが10月6日には922.00

トウモロコシは今年6月27日に765ドル(シカゴ)だったものが10月6日には424.00

つまり原油も穀物もたったここ3か月の間に約40%値を下げたことになる。

値段が高騰するときは連日ニュースで取り上げられ、危機が叫ばれていたにも関わらず、値段が下落して危機が遠のいたときは何も報道されない。

報道されているのは株の下落危機ばかり。

これが報道の実態だ。

もともと、原油資源はまだ豊富にあり、供給に問題はない。
産油国の意図的生産調整や投資資金流入で高騰したもの。

あらゆる商品価格はマーケットメカニズムが働き、高騰と下落を繰り返すもので、今回の高騰にはそのセオリーを覆すだけの理由はもともとなかった。

原油価格が高くなれば、代替え資源が利用されたり、景気が悪くなるなどで、原油の消費が落ち込み供給過剰になる。

穀物価格が上がれば、今まで採算の合わなかった土地や未開地まで農地を広げることとなり供給が増える。


地球上に巨大隕石でも落ちてこない限り、価格が一本調子で上がり続けるなどということはない。


しかし、そのような現状でもなお、食糧危機を唱え、日本の食糧自給率を上げるべきということを主張している人たちも少なくない。

その話は次回に。


posted by うな太郎 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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