2008年10月19日

おすすめの本

食品関係のリスクを語った本は、ほとんどが、
非科学的に恐怖を煽ったものか、現場・現状を知らない空論
ばかりを披露するものです。

その中にあって、僕が自信を持っておすすめできる本が出版されました。

これです。↓

誤解だらけの「危ない話」
著者;小島正美(毎日新聞編集委員)
エネルギーフォーラム


著者である小島さんは、長年マスメディアで情報を発信する立場
におられた方ということで、
現在の世間の誤ったリスク認識がなぜ起こったのかということを、メディア側の立場から分析
しています。

特に、本人自身が6年ほど前までは、正義感や勉強不足から、
不安を警鐘する記事が良いものだと信じて、それを書いていたと語っているだけに余計説得力があります。

解説しているリスク項目としては、
食品添加物、遺伝子組換え、BSE,電磁波、中国産食品、水銀、タミフルなど多岐にわたっています。

本ブロクは”うなぎ”ブログなので、それについて書かれていた部分を引用させていただきます。


=====ここから

日本の消費者は中国産ウナギを危ないと思っている。
(中略)例えば、養殖密度を比較してみよう。台湾や中国のウナギの方がはるかにゆったり飼われている。抗菌剤などの検査態勢も台湾、中国の方がはるかに充実している。日本国内でも自発的なサンプル検査はしているが、検査項目は少なく、権威検査が中心のため、検査体制の厳しさでは台湾や中国にかなわない。
なぜ、中国の方がゆったりと飼えるのか。土地代が安いからだ。3.3平方メートルあたりのウナギの数は中国では約12〜15尾と少ない。これに対し、国内では約180〜250尾と10倍も密だ。えさも中国では価格の高いスケトウダラの魚粉を使うのに対し、日本は安いイワシやアジなどの魚粉を使う。
にもかかわらず、蒲焼になると国産は1キロ約5000円なのに対し、中国、台湾産は約2000円と大きな差がある。日本の消費者は品質の良い中国産を安く買えるのに、危ないと錯覚して、あえて価格の高い国産を買っている。これはささいなリスクを過大視する不安行動がもたらす経済的な損失でもある。

=====ここまで


メディア報道の裏側を読み解くうえで、さらには世間のウソの常識にだまされないようにするために、非常に有効な素材を提供してくれる本です。


消費者が「危険」と信じ込んでいる様々な項目を、
「危険ではない」ということを既に前提として書かれているので、
少しレベルの高い本です。

しかし、非常に読みやすく書かれていますので、どなたにもおすすめできます。









posted by うな太郎 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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