2008年11月05日

ガラパゴスニッポン島の固有種2

前回は、日本人の特性として近年顕著に表れている特徴の一つ目として、情緒的短絡的悲観的という点を挙げた。

二つ目は、「従順で騙されやすい+新形質」ということ。

「新形質」は後で説明するとして、「従順で騙されやすい」ということはどういうことか。

その根本にあるのは、封建的全体主義

政府機関のトップも政府の見解と違う発言をすると責任を問われ、辞任に追いやられる。
事実上「クビ」の理由が、内容の是非ではなく、「政府と異なる見解だから」といったことは全体主義の表れ。

とても民主主義とは思えない。

また、一人の責任も所属先全員と責任とされるとも特殊だ。
高校野球が典型例だと思うが、一人の犯罪も連帯責任となる。

日本代表のスポーツチームには必ずと言っていいほど○○ジャパンと○○に監督の名前を配する。

組織を軍隊のように縦型構造と捉え、“隊長”が全権を掌握し、”部下“は隊長の指示に従う駒のような存在であることが良いとされる。

だから部下に必要なのは能力よりも、和

和を大切にするということは言いかえると従順であること。
だから、権威に弱く流されやすい
そして騙されやすい

マスコミ情報を鵜呑みにすることはその一例だ。
「テレビでやっていた」「新聞に出ていた」という枕詞をつければ、「本当なはずだ」ということを言っているようなもの。

食品の安全報道では、間違い、偏向・偏狭だらけ。例えば「中国食品は危険で国産食品は安全」といった前提の報道はすべて間違いといっていいが、ほとんど疑問に思われることはない。

国の流す情報や施策に従って、住宅を買ったり、国債を買ったりする。
国連至上主義も日本が顕著だ。

騙されやすいという最近の例では、「振り込めサギ」
もうここ数年問題化し、多くのメディアで注意を呼び掛けているにも関わらず、騙される人が減るどころか増えている。

今年の被害額は過去最高ペースだ。
先日は、警察の全国規模の警戒が行われ、ATMに警察官が配置され、一人一人の客に「大丈夫ですか」「騙されてませんか」と声をかけていた。

お年寄りだけではなく、かくいう僕も声をかけられてしまった。

しかし、警戒期間に被害にあった人のなんと1/3は、声をかけられていたにも関わらず、その注意を振り切って振り込んだ人ということ。
これではもはや救いようがない。

国の取り締まりは、大人に対するものとは思えない異常なものだが、実際に大人に必要な「自己責任」を求めることができないほどの異常な防衛意識の低さがある。

さて、全体主義的でお人好しで騙されやすいということは、ある意味昔からの日本人の性質であると思う。
しかし、近年「新形質」といえる顕著な新しい特徴を備えるようになった。

それは「消費者」としての新たな特権意識が強くなったことによって、サービス提供者に対して、極めて我がままになったこと。
モンスター化したといっても良い。

この強い傾向は、ケンカを知らない者のケンカの方が怖いのと同じで、元来自己主張していなかった者が自己主張し始めたため、その程度や限度がわからないのだろう。

食品でいえば
「安全を100%保証しろ」
「賞味期限が過ぎたものやちょっとでも怪しいものは捨てる」
「色や形がきれいで揃っていなくては買わない」
「でも無添加、無農薬であるべき、ただし価格は通常品並み」

日本の消費者がこのようになったそもそもの原因は、マスコミとサービス提供者にあると思う。
マスコミは常に“ウケ”のいい、「消費者の味方」「弱者の味方」を標ぼうし、事態を冷静に判断することなく、「疑わしきは消費者の利益に」とする。
結果として何でもかんでも「消費者が正しい」としてきた。

サービス提供者も「お金のためならなんでもする」といった卑屈なサービス合戦となり、消費者のどんな我がままも通すようになった。

世界でもまれなサービスの良さがアダとなってきた。

いまや、日本では「消費者」は強者であり、弱者ではないことが多い。

むしろサービス提供者が弱者で苦しめられるケースが後を絶たない。

この行き過ぎた我がままが、最終的にはコストに跳ね返ったり、サービスの低下につながることが既に現実化してきた。

企業は、我がままな客からも決して苦情が来ることがないよう、最新の注意を払い、厳しい基準を設けることになる。

それが、通常に利用する人の利便性を下げ、コスト高を生むことになる。


前回分と話をまとめると、次に挙げる特徴を持った人は、ガラパゴスニッポン島の固有種だ。
本ブログの趣旨から批判的側面だけを表現した。

情緒的短絡的悲観的。そして全体主義的で騙されやすい。
さらに立場が「消費者」になると、自分の責任を省みず急に我がままになる。


一度、自分を客観的に省みてはどうだろう。

posted by うな太郎 at 11:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
騙されやすいというか、お人よしになってきてる。台湾全部が親日だと思ってる人とかね。
Posted by at 2008年11月05日 13:22
> 騙されやすいという最近の例では、「振り込めサギ」
> もうここ数年問題化し、多くのメディアで注意を呼び掛けているにも関わらず、騙される人が減るどころか増えている。

統計値を調べてみました。
「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について
http://www.npa.go.jp/sousa/souni7/furikome_H20_1-9.pdf

今年は増えている、ただし、平成17、18、19年は、16年度より減っていた。と言うことのようです。

今年は、平成16年の記録を更新しそうになっていましたので、下記のキャンペーンとなったようですね。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20081107-OYT8T00025.htm

一応、効果はあったようですので、これからしばらくは振り込め詐欺も下火になるのではないでしょうか。まぁ、しばらくの間だけかもしれませんが。
Posted by ななし at 2008年11月07日 15:54
自分以外の価値観を持つ人も居ることを認めて
対策を考えるしか無いのでしょうか
少し悲しい気持ちもしますが
被害者になるよりも良いでしょうね
Posted by 匿名 at 2008年11月08日 00:40
初めて、コメントを記します。食品の迷信を読みました。
 以前お客のところで、一体この製品は何に使うのかと尋ねると、食品にもつくよと答えました。ソコで防腐剤とか添加物とか発色剤は危ないと尋ねると、あれらは法律で規制されているが、ごく普通に食べ物に含まれているもので、之まで人々が食べてきて、別段危険で無かったものを使用しているから、全然問題ないよ。
 ソルビン酸はと尋ねると、名前は化学薬品のようだが、自然界にあるもので、合成して作って、あると言えばそうだが、別にどうって事ナイヨ。
 その後食品添加物の考え方をきき、何だと思いました。
 その後、気にせずに、食べていますが、中国産については、私たちの業界でも不良率が高いため、疑っていました。

 これからは舌を頼りに食べます。

ひとつ疑問に思ったことがあります。ふぐの毒は体内で合成されるのではなく、海水を体内でろ過して、其れに含まれる毒を蓄積するからあり、養殖をすると、その毒が少ないから結果としてふぐ毒がないと本で読みましたが、これについては如何でしょうか。
Posted by kenji at 2008年11月16日 10:21
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