2008年01月27日

食品情報公開の必要性



現在、食品扱い業者と一般消費者の、食品への認識には大きなギャップがあります。


業者が危険ではない、味や品質にも問題ないと思っているものでも、消費者からすれば、敏感に拒否反応を示すものも少なくありません。

日本の消費者は世界一わがままです。

色、形にこだわり、天然・国産が大好きで、生・作りたてを要求し、それでいて安くなくてはダメ。
賞味期限は厳格で異物混入へのクレームもやくざと一般人の境もないほど。
それでいて、熱しやすく冷めやすいので、品切れなら文句を言うけれども、すぐに飽きて見向きもしなくなる。

海外から参入しようとしたスーパーがことごとく撤退を余儀なくされたのは、難しい消費者についていけなかったということです。


ただ、だからといって消費者の理解を得ないまま続けていってもいいかというとそうではない
と思います。

そもそもなぜ、食品に対する認識のギャップができたのでしょう。

考えられる理由は大きく分けて3つあると思います。

1)技術の進歩は突然起こるものではなく、少しずつ起るため、広く公になることなくなんとなく時が過ぎた

2)たくさん販売するために、消費者が受け入れやすいことしか発表しなかった

3)多くを公開しても、マスコミが取り上げなかったり、歪曲して報道してきた


僕は、ここまで食品への不信感が増幅し、かつ個人の権利が優先される時代になった以上、思い切って公開していかなくてはならないと思います。

ただ公開は一企業、一個人では限界があります。

なぜなら、すべてを公開した途端売れなくなるリスクを背負うからです。
売れなくなるどころか、受け取られ方によっては、大変な批難を浴びる恐れすらあります。

現在は産地偽装業者さえヤリドクを許している状態だから、消費者の嫌がる情報を隠しておいたほうが売れるのは当然のことです。

だから業界団体、経済団体或いは厚生労働省自らが、消費者を啓蒙していく必要があると思います。


今まではそれがなさすぎたのは、否めない事実です。


現在、以下のようなことを聞いて誰が買うでしょうか?

「1か月前から冷凍してあるアンを使用した和菓子です」
「冷凍して1年6か月間経ってから解凍した魚です」
「外国から冷凍輸入したものを解凍したお刺身です」
「農薬をたくさん使用した野菜です」
「抗生物質を複数使用して育てた魚です」
「添加物を10種類含んだ食品です」

買う人は、よほど知っている人か変わり者といっていいのではないでしょうか。
でもこのような食品は日常にごく普通にあるものなのです。

だから、
「今までもたくさん流通していて安全性も味も問題ないし、科学的にも大丈夫なのですよ」

という説明が必要です。


何かの不祥事をきっかけに明るみにでた事実は、えてして悪意に取られ、業界全体の問題に発展しかねません。


業界自らが、食品の現実を広めていく努力が必要だと思います。

そして、国も健全な業界、健全な食文化の啓蒙のために、問題が起こったときだけ言い訳するのではなく、懸念されている事柄に普段から国の見解を述べていくことが重要です。


posted by うな太郎 at 20:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 食品の安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うな太郎さん、すごいですね〜。
食の安全を鋭く追及していますね。
でも、この問題って奥が深くて、資本主義社会の産物だって思うんですよね。

資本主義である以上、利益追求は当たり前で、危険と安全は表裏一体・・・。
って話が難しすぎたかな?

でも、安全を追求する人がいないと、本当にアヤしい食品がでまわるから、うな太郎さんには、がんばってほしいな。
Posted by スモールアイランド at 2008年01月28日 13:13
確かに日本の消費者が一番わがままですね。ブランド好きだし・・・うな太郎さんよくわかりました。
ありがとうございます
Posted by 荒子山 at 2008年02月13日 14:56
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